親愛なる、


あなたへ。



今日の月が赤いのは、きっと、今日が、何年も前に、
世へと革命分子を送った日だからだ。
病魔に蝕まれつつ散っていった命を、思い出して居るんだろうと、
思うのです。
どこか他人と線を引いて、自分に近づけさせまいと、
『狂』を纏っていた貴方を、私は、こよなく尊びます。
私は、貴方のように生きて行きたいと思います。
短くても、怒涛のように、時々はひねくれて、頭を使いながら。
貴方が居なかったら成立していない、日本と云う小さな島国より。
親愛なる、あなたへ。